ルナル  七つの月しろしめす大地
遥かなるは輪となりし白の月
惑いを映すは万色なる彷徨いの月
眠れるは異貌なる銀の月
静けきは緑の月
歪みに誘うは黒き月
人の守りは双子の月
すなわち統べる青の月
すなわち解放(はな)つ赤の月
かの地に三つの大陸あり
西に黄昏のマーディール
南に陽光のジャナストラ
そしてリアド 東にありし曙の大陸
偉大なるは源初の神の輝き
太陽が昇るはじまりの大陸
  そに集えるは英雄かくて語られしは伝説
ルナルに待つは栄光と夢 血と破滅 真実と幻
ひとは 月に追われ そして 月を追う
ひとは 月に従い そして 月に挑む
ひとは 月に笑い そして 月に泣く
されば聞け かの大地に生きたる冒険者達の ささやかなサーガを


第一章 闇迫る


1998年5月2日午前10時。Team Firpfutのメンバーが全員集まった。
こうしてメンバーが集まるのは久々のことである。
GMの南雲としてはうれしい反面、前回不参加のプレイヤーをどうやって参加させようか、悩んでたりする。

GM   では、始めるよぉ。
一同   どぉーぞぉ。
GM   さて、バドッカからロン=ミディラーを追って旅をしてるわけですが、バドッカから今君達がいる        
     所まで、本来なら2巡りほど(1巡りは1週間をさす。)で到着するのですが、途中であれこれと                                      
     巻き込まれていたので、3巡り半ほど経っています。で、皆さんは今街道を歩いている最中です。
バッシュ あれ?馬車は?
GM   馬車?何それ?
レイ   ああ、馬車あった。確かね、まわりにねぇ、3人が馬車の周りを歩いてて……。
GM   馬車?(CPUフル回転で検索中……答えが出た。)そーだったな、そう言えば。御者やってたの、
     確かバッシュだったよね?
バッシュ うん。
GM   じゃあ、外を歩いていたのは誰?
バッシュ え?歩いてるのか?
アル   全員乗れないの?
サブマスター(以降サブマスと略す。)ちょっと待て。プレイヤーキャラのヤローどもを3人並べてしまえば
     終わりなんじゃないのか?そこ(レイ)とそこ(アル)とそこっ(ドン)!!バッシュだけは仕方
     無いが、残りはいないだろ。
アル   (弱々しく)いや、バッシュの隣という手も……。
GM   えーと、全員乗れたっけなぁ?あんまりその辺のデータ残してないような気が。
サブマス だから、表に3人並ぶんだろ。
アル   あの、完全に忘れてるけど、どうやって馬車手にいれたの?
GM   (こらこら。)

(因みに馬車を出したのは私(南雲)ではなく、前回のマスターであるアルベルト役のプレイヤーである……)

GM   ドールス高司祭から借りたか、もらったかしたんだろと思う。
アル   ああっ、旅立つ時に!
一同   うんうん。
アル   俺が言ったんだって。借りろって(自分に突っ込み)
GM   (ほんと、ええかげんにしなさいっ!)えっと……ただいま5人ですね。
アル   あと、セルフィーが外れてるから、6人か?
GM   そうだね。さて、そんなわけで街道を歩いていたんだけど、次の町まであと2,3時間って所に
     差し掛かりました。で、街道は道の脇の方が若干低くなって、周りを森に囲まれているんですけど。
     ……と言う所で聞き耳チェック!!
シェ―ン ここで失敗すると、また話進まなくなるんじゃない?(なんで『また』なんだ?)
アル   う〜う〜。
シェ―ン みんなでそろってファンブルだっ!
レイ   終了〜!(終わらせたいのか?そんなに。)
アル   馬が気づいたとか。
サブマス 大丈夫。その辺を何とかするのがマスターだから。とりあえず君らは振りなさい。
GM   とりあえず、振って。

(一同、いっせいにさいころを振る)

GM   成功した人には、道端から『誰かっ!』って声が聞こえるんだけど。
バッシュ そしたら、馬車を止めましょう。どうどうどう。
レイ   男?
GM   男だよ。
サブマス 無視とか言い始めるんじゃなかろうな?
GM   それは困るかもしれない。
サブマス みんな頑張って助けるんだ。
GM   さて、バッシュ君が馬車を止めた所よりちょっと先のところに男性が倒れているのが見えます。
     で、一目見ればわかるけど、ガヤンの神官です。
レイ   怪我は?
GM   どてっぱらに大穴開いています。まぁ、ちょっと助からないかなって感じがするね。
バッシュ げ。あんまり見せない方がいいけど。とりあえずレイだけは連れて行くか。
GM   そしたら、バッシュと……。全員成功?
レイ   とりあえず、誰が成功したんかいな?

(まわりはザワザワしている。頼むから集中してよぉ。なんかよこでアルベルトとサブマスターが変更になった設定についてしゃべってるし。)

GM   聞けよ、おい。
シェ―ン 多分みんな成功してるし。
レイ   て言うか、俺は成功したし。
バッシュ 成功したぞ。
GM   じゃあ、そういう声が聞こえたんだが。バッシュはレイを連れていくんだな?他はどうするんだ?
     ああ、セルフィーとか振ってねぇや。とりあえず振って(ころころ)成功してるな。じゃあ、セル
     フィーは『お兄ちゃん、何、あの声!!』といってアルにびしっとしがみつくぞ。
レイ   それはだっこちゃん人形か?(古いぞ、それは。)
アル   とりあえずしがみつかれるしかないな。
バッシュ じゃあ、見た目ガヤンだったらレイを連れていく方が話が通る。
レイ   みんな来たんだろーな。
アル   いや、俺は行かない。
GM   行かない人が、ひとり。
バッシュ いや、俺が『ここで待て』と止める。
GM   結局誰が行くの?
バッシュ 俺と、後ベルも連れていきたい。容態によっては助かるかもしれないんだし。
サブマス (バッシュに)勝手にリーダーになってるやんけ。
バッシュ 見た目で判断してるだけであって、この場では俺がとりあえず…….。
サブマス いや、場を仕切ってるなと思って。
レイ   俺も行くよ。事件かもしれないし。
GM   じゃ、バッシュとレイとベルが行くわけな。
レイ   他の人は行かないの?
バッシュ 他の人には待機しといてもらおう。
アル   全員が離れるのは愚だろう。
GM   そしたら、そのガヤン神官が、どてっぱらに大穴の開いたような状況でうめきながら苦しんでるん
     だけど……。そのガヤン神官からほんの少し離れた所が大きな水溜りになっている。色はなんか赤
     っぽくって、なんかゼリー状のように見えるね。
レイ   それ普通の水?
バッシュ いや、色からして明らかに違うだろ。
GM   うん、違うね。
レイ   いや、ひょっとしたら、そのガヤン神官の流した血が混じったのかもしれないと思って。そうい
     うのじゃないのね?
GM   ガヤン神官の倒れている位置から離れているから、それはないと思うね。確かにガヤン神官の倒れ
     ている所は血の海になってるけど。
レイ   とりあえず駆け寄って……意識はあるの?
GM   なんとかあるようだ。
アル   あるから叫ぶんだろうな。
レイ   怪我は……?
GM   ちょっとベルでは助けられそうにないってくらいの大怪我だね。
レイ   なにか言い残すことはないですか?って聞こう。
GM   なるほど。
ガヤン神官 すまない……。故郷に残した……、妻と娘に……、これをっ……届けて欲しい……。
アル   うわっ、余計な事を!(ちょっち、酷くない?その言い方。)
バッシュ 国境に残した?
GM   (冷静に)故郷。

爆笑!!
レイ   故郷とは?
ガヤン神官 トリース……トリースだ……。
GM   トリース森王国のことです。
レイ   これをって?
GM   彼の手には水晶のペンダントが2つ握られているね。非常に弱々しげな手で持ち上げている。
バッシュ (焦った感じで)名前!名前聞いておかねぇと!
レイ   ああっ!おおっ!貴方、お名前は?
GM   (やっと聞いてくれたか……。)ガ―ウェンだ……。ガーウェン=トニール……。
レイ   ガヤンの名に賭けて必ず。と言って受け取る。
GM   『済まない……。』と言って事切れます。
アル   ガーウェン=トニールさん、出てきて3分で死んだな。
バッシュ 可哀想に……。
レイ   3分かかったけ?
GM   3分だっけ?
バッシュ がくっといったんなら、タマット流でなんかないの?キリスト教なら十字切るけど。
GM   ああ、あるよ。ガヤンなんかを例にとると、死者に送る言葉がある。例えばこんな風に。
     『ガヤンは法を定めたもう。
      法とは人と人との誓いなり。
      互いの身を思いやり、共に安らがんが為の定めなり。
      我らガヤンに仕える者。
      法を知らぬものに法を説き、法を破るものに法を説き、秩序と安寧をもたらさん。』
レイ   じゃあ、それを唱えましょうか。ところでさっきの赤い奴も気になるんだけど。
アル   そうか、結局誰に殺られたのかも、聞けなかったんだな。
レイ   て言うか、そこまで体力持たなかったみたいだし。
GM   (本当はもう少しもったんだけどね。ペンダントを受け取ってもらえたんで、安心して事切れたん
     だよ。)
レイ   じゃあ、一通り誓いの文句を唱えてから、赤いモノのほうへ行きます。
GM   ものすごい異臭を放っています。
バッシュ どんな異臭?
GM   皮膚が焼けるような臭いと、卵の腐ったような臭いを混ぜたような感じの臭い。(自分でも言って
     いてどんな臭いか想像もつかないな。適当に臭そうなのを混ぜただけだし。)
アル   硫黄みたいな臭いがするのか、もしかして?
バッシュ でも識別してもらう上でベルにはいてもらった方がいいし、と鼻を押さえながら。
レイ   俺達は判らないかな?
GM   知力−5チェック。
レイ   神秘学とかは?
GM   神秘学ではないな。
レイ   知力−5?
GM   あ、違うわ。−7だ。
バッシュ え?だめだそりゃ。
レイ   −7だと、うわぁ。(なぜか途中で驚いている。)
バッシュ クリティカルかぁ?
サブマス 目標値は3か?と言うことは13以上はファンブルだぞ。
レイ   俺は6だから……。
バッシュ 触れてみるわけにはいかんしな。
レイ   とりあえず、見た目……。
GM   見た目だけなら−7だよ。
バッシュ 俺もとりあえず見た目、臭いだけだな。
レイ   つついてみると言うのもひとつの手だな。
バッシュ 石を投げ込んでみようか?
レイ   森がすぐそばにあるんだから、木の枝折ってきてつついてみると。
バッシュ ああ、俺はそれを見てるよ。
GM   つんつんしてみるんだな。『ぱしゃぱしゃ。』
バッシュ でも、それで水の硬さとか判るし。
レイ   ぱしゃぱしゃって、木の枝には何も無い?
GM   とりあえず何も無いけど、べちゃあとした感じの水(?)が付く。
レイ   うーん、どうしようか。
バッシュ エンジンオイルみたいなものか、硬さとしては。
GM   そんな感じかな。
バッシュ とりあえず、ベル様(いつから『様』が付いたんだ?)の意見を聞こうじゃないの?
レイ   ねぇちゃん、ねぇちゃん。
GM   (そう来るか。じゃあ、とりあえず振るか。……ギリギリセーフだな。)じゃあねぇ、ベルは難し
     い顔をして言うよ。『正直なところよくわかんないけど、なんか動物の体液が混ざってるような感
     じだよ。』と言うね。
レイ   じゃあ、そういう状況で判断してみようか。わからないだろうな。6以下か。えいやっ!
GM   (出目を見て)7だ。
レイ   惜しい。わかんないか。
GM   今まで判ったような事くらいしか判らないね。
レイ   じゃあ、ちょっと持っていってみようか?水袋にでもいれて。
バッシュ (苦笑しながら)誰の水袋?
レイ   そこはじゃんけんでもして。
バッシュ 『OK!』と言って、俺は手元の水袋の水を捨てるぞ。
レイ   じゃあ、こっちがわも……。勝負は一回きりだ(笑)。
シェ―ン みんな先に水袋の水を捨ててしまって……。
バッシュ いや、全員捨てたら、今度は飲み水に困るから、俺のを使っておこうじゃないかと。
GM   おお、なるほど。さすがはバッシュだ。
アル   ふーん、なるほどね。
バッシュ 俺は手に触れないように、恐る恐る(謎の液体を)すくうぞ。
GM   恐る恐る入れられるのか、あれって(革の水袋のことである。)
アル   できるだろ、後は馬車の外にでもつるしておいて。

(リプレイを書いている今になってGMは、『これって町に入った時に、その臭いで嫌がられそうだな』……などと思ったりしたのですが……。)

レイ   さてと、さっきのガヤン神官、どうしようか?
バッシュ とりあえず埋葬してやりたいが。
GM   一応、まだ日は高いよ。
バッシュ 埋葬してやろうか。
レイ   そやね。

(2時間ほどかかって一行は、ガーウェン氏の埋葬を終わりました。)

GM   さて、埋葬もしたし、水袋に謎の液体もとったけど……?
レイ   預かった物をしげしげと眺めてみよう。
GM   普通の水晶のペンダント、ちょっと青みがかってるけど、形はひし形。某ブルーウォーターみたい
     な感じだね(全然某じゃないし)。
レイ   な、なんて判りやすい。
GM   大きさはこれ(普通の10面体のサイコロくらいの大きさ)くらい。
レイ   了解。そしたら、先を急ぎますか。
バッシュ 急ぐか。

GM   そしたら、ヴォル君。
ヴォル  おう?ん、どうした?いや、出てくると思わなかったが。
GM   ああ。(で、話を戻して)ヴォル君は彼らがやって来たのを街道沿いの木の上から見ています。
ヴォル  ふーん。
GM   知力チェックを、−5で3回やってください。
ヴォル  3回?3回6回……(某カード会社の宣伝の口調で。(って、リプレイ書いている間に無くなって
     るやんけ。))
一同   (大ウケ)
ヴォル  ちょっと待て。−5ぉ?どういった関係の判定なのさって言っても、とりあえずこんな盗賊系技能
     しかないから多分ダメだな。(ころころ)一回目、成功。二回目、失敗。三回目、成功。
GM   (ひそひそと解説)どういう状況にあるかと言うと、君は彼ら(レイ達を)木の上から見ているん
     だが、そこに君とは別に見張っている人物を見つけた。しかし、君に見つかった事に勘付かれた為、
     相手は逃げ出した。君がそれを追っていくと、不審人物は街道を大きくはずれ、町の西側からスラ
     ム街に消えた。てな感じなんだけど。
ヴォル  ほーほー。なるほど。
GM   ま、覚えておいてちょ。

バッシュ とりあえず、街に行ってする事は、ガーウェン=トニールについて聞く事だな。
レイ   じゃ、ガヤン神殿にいったら……。
バッシュ だね。
GM   じゃ、街まであと2,3時間ほど歩いてもらいましょうか。街につくのはだいたい夕刻です。(地
     図を見せて)こっち側からは入ってきてるからね。
バッシュ やっぱり早めに知らせてあげた方がいいだろう。遺族に。
レイ   うーん、とりあえず俺はガヤン神殿に行くから。
アル   うん、でも、はっきり言って、聞いているのは『ガーウェン=トニールさんの遺族に渡してくれ』
     って事だけなんだろ?と、言うことは渡す相手の名前すら知らないんだから、ガヤン神殿に赴いて
     ガーウェンさんが死亡したって言うのを報告して、遺族の居場所を教えてもらうのが、妥当な線じ
     ゃないか?
レイ   うん、なるほど。じゃあ、とりあえず少なくともガヤン神殿には行かにゃならんし。
アル   それしか手は無いだろう。
レイ   とりあえず宿屋に……。
アル   どうする?ガヤン神殿に行くグループと宿を取るグループに分けるか?それともみんなぞろぞろ
     ガヤン神殿に行くか?
レイ   その必要も無いし、俺……と、バッシュ……と、それぐらいかな?
アル   じゃ、まあ、この地図にある『そよ風のささやき』亭と言うところでいいか?
レイ   じゃあ、それはそっちがわに任せておきます。
アル   ごめん、今時間聞くのを忘れてた。時間どれくらいだ?
GM   5時すぎだと思って。
アル   なんだ、夕方か。ちょっと遅いんだな。
GM   で、セルフィーちゃんは「もう疲れたよぉー。」と言ってます。
レイ   知らん知らん。
GM   ベルも「もうしんどいよぉー。」と言ってますね。で、お二人さんは「お宿に行こう、お宿に」と
     言ってます。
レイ   うん、まあ、それは……、行って下さい。
アル   どう分けるの?じゃあ、レイとバッシュでガヤン神殿に行ってもらって、残りは宿屋で待機……。
サブマス なんか(さっきと)同じ組み合わせになっとるやんけ?!
バッシュ とは言っても、現場を見てた奴らが行くのが妥当だしな。
サブマス そう言う考えもあるな。
バッシュ これはそのまま引き継いでいいんじゃないかな?
サブマス その辺は頑張ってください。
バッシュ ベルももう寝たいとか言うだろうから、置いていく、と。
レイ   そうそう。
アル   もう寝てるような気がする。
レイ   となると、やっぱ二人。
GM   ベルとセルフィーは宿屋で、後はガヤンや裏タマットで聞きこみっていう手もあるんだぜ。
レイ   いや、そんなに人いらないし。
バッシュ そうだな。
GM   もしかして、本来の目的を忘れてない?あんたらが追跡しているのは、ロン=ミディラーだからね。

(いっせいにみんなで乾いた笑い。なんで??)

アル   いや!(なぜか口調を強めて)それはそうだけど!とりあえずは頼まれたことをやろうよ。
サブマス 目先のことができんのじゃ、何も出来んしな。
レイ   そうそう、とりあえずは一番の事をしなきゃいけないから、それにはこんなに人数いらないし。
アル   俺はそんじゃ、宿屋に行こう。セルフィーと、あともう一人、だれだっけ?(忘れるなぁ!)
GM   じゃ、セルフィーとベルとアルは宿屋だな。
サブマス 後はドンちゃん、どうするの?ってとこだな。
ドン   うん、宿屋。

(巻き起こる爆笑の渦。お願いだから『観客』でいるのはやめてぇ。)

GM   ドンちゃん、もうちょっと積極的に……。
サブマス 何かしたくないのか?君は??

GM   (仕方ない。強制的に動かそう。)えーとね、(地図を指しながら)ここに鍛冶屋があるんだわ。鍛
     冶屋があるって案内が入り口近くにあるんだわ。そこでドンちゃんは、「おおっ、鍛冶屋があるっ!
     」って、そこにむかってダッシュしてしまいます。
ドン   おお、なるほど。(だめだ、こりゃ。本当なら怒らなきゃいけないんだがな、勝手に動かすなって。)
レイ   自動的に動いていってしまった。
サブマス ところで癖かなんか持ってるのか?(お願い、聞かないで。)
アル   ちょ、ちょっと待て、ドン!!宿屋はそよかぜのささやき亭だぞぉ〜〜〜!
バッシュ ずいぶん無鉄砲だな。
レイ   宿屋は……ここだ。結構近いんだな。
アル   街の反対のような気がする。
レイ   だったら分ける必要もなかったのか。(地図を見つつ)ここまで来て、後、二人がちょろちょろ行
     けば。でぇ、ドンちゃんはここから、ずざざざざざと行ったわけだな。
ドン   うん。
バッシュ どのみち、馬車も預かってもらわねぇといけねぇし。
アル   その辺のチェックインの作業とかは俺がやっておく。
サブマス (アルのメモを見て)ガヤン、タマット、ドワーフ……ちびっちょって……ウィザードって書けよ。
アル   気にするな。
GM   そしたら、とりあえず皆さんいったん宿屋にいっちゃうわけ?
サブマス 道的には宿屋に寄って、じゃ、宿頼むよって二人は別れて行く形だろ。
バッシュ 赤い液体についてガヤンでついでに見てもらえるんだろうか?
GM   それはペローマに持っていってください。
バッシュ やっぱり教会が違う……もとい、神殿が違うのか?
レイ   まだ夕刻だし、とりあえずガヤンに行ってからペローマに向かったらいいんじゃないかな?
バッシュ じゃ、俺は体に触れないように気をつけつつ、持っていく事にする。
レイ   ぽたぽたとか垂れてるんだろうなぁ。
アル   垂れないよ。革だから。
バッシュ そういう雫は垂れないんじゃねぇか?溶けているならともかく。
GM   そしたら今の時点で、3人が宿屋にいるの?
バッシュ そういう事になる。
アル   ベル、セルフィー、アルベルト。とりあえず宿屋についたらチェックインの作業をして、それで明
     日以降に備えて準備しておく。
サブマス 積極的に(ドンを)状況外にしてどうすんねん?
GM   いや、この鍛冶屋であれこれ渡そうと思ってたから。
アル   あ、そっか。この街にいくら滞在するかってのはわかんないんだよな。
バッシュ また日銭を稼ぐのか?
アル   今日はセルフィーが疲れてるから明日以降にしようかな。
GM   とりあえず、宿のほうから先に解決するよ。看板を掲げたドアをくぐると女性の主人が出迎えてく
     れる。「いらっしゃいませ。何名さまでしょうか?」
アル   1、2、3、4、5、6。6人だよな。
サブマス とりあえず、全員の名前を書いておけよ。
バッシュ そうだな。
女主人  「すいません。ただいま大部屋が空いてないんです。4人くらいが入れる部屋なら2つ空いてます
      が。」
バッシュ 男と女に分けるべきか?
GM   と、君達が言ってたところにだな、奥のテーブルに女の子が二人いるんだが、片方のぼやぼやした
     感じのほうの娘が言う。「ほんとに来るのかな?レイくん?」
女の子2 (サブマス) だったら、そのへん探してみれば?
女の子1 (GM) う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
女の子2 その間に、私はレイ君ひとりじめ〜〜!
女の子1 ああっ!ずるいよぉ!!
レイ   知らん知らん。(そりゃ、そうだ。言ってないもん。)
GM   で、げんこを振り上げてぽこぽこやってます。
一同   (唖然。あっけにとられている。)
女の子2 じゃ、階段のほうを指して、「あっ、レイ君!」
女の子1 「え?どこどこ?」
女の子2 「うそだよーん。」
女の子1 「ひどい〜〜〜!」
女の子2 「あっ、レイ君!!」
女の子1 「え??どこどこ??」
女の子2 「うそだよ〜〜ん。」
女の子1 「ミーナぁ!!」
アル   そういう奴だと言う事がよくわかった(名前の事)。
バッシュ そういう奴らなのか(こっちは行動の事)。
レイ   どういう奴なんだ?
ミーナ  じゃ、最後に「あっっ!!レイ君っ!!!」
女の子1 「もう、だまされないよぉーだ.」(ちょっとすねた感じ)。
ミーナ  もう、何も言わずにとててててっと。
女の子1 え?え?ミーナ、どこに行くのよ??
ミーナ  レイ君みーっけ。
女の子1 ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
レイ   なんか、よくわからないけど。
GM   駆け寄ってきたのはバドッカでも顔なじみのアルリアナ信者の女の子、ミーナ=カーマイン。そし
     て、後ろから追いかけてきたのはレイ君がバドッカにいた頃に、よく差し入れとかをしてくれた女
     の子で、名前はフィオ=アルマイアと言う。で、「あっ☆、レイ君っ!」と言って駆け寄ってきて、
     ふわふわした服をぱたぱたぱたぱたとやって、何かを探し始める。
ミーナ  「はいっ!」と言って手紙を差し出してあげるけど。
バッシュ 知らない所でも世界は回っているんだよ。(うんうん。)
レイ   はいぃ??
ミーナ  封筒。
レイ   ふーん。
GM   ふーんって、あんた。(キャラクターの)知っている女の子が出てきたわけなんだが。
レイ   どういう人なの?それは?
GM   えーと、レイ君を奪い合ってる関係。
レイ   知らん知らん。
バッシュ 前回差し入れしてもらった娘だろ。(リプレイ一巻参照。)
レイ   いや、それは一人で、もう一人は知らん。
GM   もう一人はフィオの友達で、レイ君にちょっかいかけています。
バッシュ 二人に面識あるの?
GM   ある。
サブマス そう言う事だから、それを踏まえてロールプレイをしてくれと言うマスターのご意向である。俺は
     扱うキャラクターがいないので、これでもやってくれと言われたので、俺はこれで頑張らせて頂く
     のでそっちも頑張ってね。
GM   (ちょっち補足説明)レイ君から見ると、幼友達。彼女らから見ると、『レイ君、らぶらぶ☆』。な
     んだけど、レイ君は気がつかない。
サブマス 鈍い俺は気がつかない。
GM   鈍いので気がつかない。で、そのミーナが『はい、これ。』って封筒を差し出しているんだが。
レイ   なんかあっけにとられながら、「ほい。」と。(受け取ろうとする。)
ミーナ  そんなに冷たい事言うなら、取ろうとしたところで、手をひょいっと上げて、「折角持ってきたの
     お礼の言葉もないのぉ?」とひらひらさせながら言い始める。
GM   その後ろでフィオはまだぱたぱた(手紙を捜していた)していたんだが、それを見て「あ〜〜〜!!
     いつの間に?!」
ミーナ  いつの間にも何も、部屋にほっておくのが悪いんじゃない?
フィオ  あ〜ん、返してよぉ。
GM   と言うことで、追いかけっこを始めてしまいます。
レイ   (疲れた風に)あー、バッシュ。ガヤン神殿に行こうか。
GM   で、実を言うと、フィオ達もまだ宿を取っていなかったりするわけだ。で、『せっかくここでいっ
     しょになったんだし、相部屋にしましょうよ。』とフィオが言う。
バッシュ でも、大部屋については今無いんだろ。
レイ   いや、2つの部屋があるって。
GM   うん。4人ぐらいが泊まれる部屋が2つある。
サブマス とりあえず、レイ君が『ガヤン神殿に行きますか。』って、出ていったんだろ。
レイ   って言うか、「なんでここにいるの?」って感じ。
ミーナ  だから、この手紙を届けにきたんだけど?
GM   まだ、走り回ってますけど。
ミーナ  もぉ、しつこいなぁ。
フィオ  返してったらぁ!!
GM   君らが他の町で寄り道している間に彼女らに追い抜かれたと言うわけだね。
バッシュ ふーん、そうなのか。
GM   で、まだ、2人は走り回っているんですけど。
レイ   一定の軌道で?
GM   レイ君を中心に一定の軌道で(笑)。
サブマス ぐるぐる回って、そのうちバターにならなあかん。
GM   そりゃ、『ちびくろさんぼ』だっつーの。
ミーナ  じゃ、レイ君の体の後ろに隠れて『レイ君助けて!この暴力女がいじめるの!』
フィオ  『きーっ!誰が暴力女よぉ!!』
ミーナ  『いやーん、ヒス女がこわーい!』
GM   てな事をやってますが。
ミーナ  レイ君の後ろに立て篭もってます。
レイ   んじゃあ……とりあえず……手紙とろっかな(考え考え)。
ミーナ  え〜〜、お礼もないのぉ??ん〜〜??
レイ   じゃ、顔をぎゅっとやって。
ミーナ  んにゅ?
レイ   はい、手紙ねぇ。
GM   それを横から奪ってフィオが「私が渡すの。」と。
ミーナ  それは却下。はいっ!
GM   と言うわけでミーナから手紙が手渡されました。後ろでフィオが「またミーナに取られた。」と恨み
     がましい眼でミーナを見ています。
ミーナ  あ〜〜〜〜〜!うるさい、うるさい、うるさい!!!
レイ   (突き放したように)うるさいのはお前らだよ。
フィオ  レイ君聞いてよ、ミーナったらねぇ!
レイ   あー、はいはい。
アル   レイ、そろそろガヤン神殿に行かなくていいのか?
レイ   そう言う訳だから、俺はガヤン神殿に行かなくちゃいけない。とりあえず、また後で。それじゃ!
フィオ  ついていく!びしっ!
レイ   却下!びしっ!
GM   まあいいや。後をついていく事にしよう。
レイ   ついてきたんだ。
GM   『今日、ここで巡り合えたのも、サリカさまの思し召しなのだわぁ。2人は離れられない宿命な
     のだわぁ!』とフィオは言っているが。
レイ   (バッシュにこそこそと)まこうか?
バッシュ しかし、やはり女性に冷たくするのは、あまり感心しないな、と言ってみよう。
ミーナ  先ほどのフィオのセリフに対して『あんたもなりにしちゃ、大胆なこと言うわね。』
フィオ  と言われて、ピタと止まって、カーッと赤くなってます。で、10秒ぐらい固まってから、ハッと
     気を取り直して、またとことこと歩き出します。
GM   おいおい。巻くって言ったってなぁ。ここだしなぁ。(宿からガヤン神殿までの距離は近い。)
レイ   まぁ、いいけどさ。
バッシュ いやぁ、まったく羨ましいねぇ、とか言いながら途中を歩いていこう。
レイ   なんで、こんなに懐かれているんだろうねぇ、とか言いながら。

GM   残ったのはベルとセルフィーとアルなんだけど。アルは『リュートの弦がおかしいみたいよ。買い
     に行ってこないと。』ってセルフィーちゃんに言われるんだけど。
アル   え?と言うか、リュートは自分のものだから、自分で気づいて、自分で行くんじゃないのかな?セ
     ルフィーはリュートの事あまり知らないから。
レイ   リュートの弦の予備ぐらい持ってるんじゃないのかな?
GM   残念ながら予備が尽きています。
アル   はーい。そっか。最近ピアノばかり弾いてたからなぁ。リュートの弦なんてどういう所で売ってい
     るのかなぁ?楽器屋なんてあるのかな?やっぱリャノ神殿かな。
GM   まぁ、そうだろうね。リャノ神殿に行ってちょうだい。で、バッシュとレイはガヤン神殿に着いた。
     うしろからフィオとミーナがついてきてるよ。
レイ   ビットみたいなもんか。(そ、それは酷いんじゃあ??)
ミーナ  多分フィオの方がレイに向かっていろいろ話し掛けてると思うので、いちいちその揚げ足を取って
     おこう。
レイ   それで、いちいち疲れておくわ。
ミーナ  フィオが『もう、大変だったんだから。』とか言ったら、『ま、あんたがどんくさいからね。』って。
GM   てな事をやっているうちにガヤン神殿についたわけです。
レイ   とりあえず俺達はここで仕事があるので待っていてね。それじゃ!
バッシュ そういう事。
フィオ  え〜〜〜!!なんでぇ!!私バドッカでもガヤン神殿によく出入りしてたよ?
レイ   (呆れたように)って言うかぁ〜〜。
バッシュ そしたら「待つのもまた、愛の形だぜ。」と言いながら、とっとと背中を押しながら行こうとする。
フィオ  そしたら「そうなんだ!」とか言いながら待ってます。
レイ   確かレイ君は鈍感なんだよね?じゃ、バッシュに「『あい』って何の事?」とか聞きます。
ミーナ  朴念仁。
GM   では、中に入りました。受付らしい女性の入信者の人が「どういったご用件でしょうか?」と聞いて
     来るんだが。
レイ   私、バドッカのガヤン神殿に所属しております、レイ=クローデルと申しますが、ガーウェン=ト
     ニールさんはこちらの所属の方ですか?
GM   「いえ、こちらにはガーウェンという神官は所属しておりませんが。」というよ。
アル   国しか聞いてないからね。
レイ   まあね。
アル   広いからねぇ。
GM   広いよ、グラダス半島は。
レイ   実はこちらに旅をしてくる途中、ガーウェン=トニールと言うガヤンの神官の方の最後を看取りま
     して。
GM   と言うと、受付の人は「少々お待ち下さい。」と言って、奥へと入っていく。しばらくして奥から、
     神官らしい男性が出てきて挨拶する。ファーラスというそうだ。「ガヤンの神官の最後を看取られ
     たとの事ですが。」と聞いてくる。
レイ   じゃ、まず自己紹介をして、ここから2、3時間ほど行った街道のところでガーウェンさんが倒れ
     ておりまして……。
ファーラス(GM) ガーウェンとおっしゃいましたか??
レイ   はい。
ファーラス(GM) あの方が亡くなられるとは……。と言って驚愕の表情を浮かべる。
レイ   それはガーウェン=トニールさんの事ですか?
ファーラス(GM) はい、そうです。トリース森王国の首都サレインからはるばるやって来られていたので
     すが。
レイ   偉い人だったんだ。
GM   いや、神官だから。(とは言え、レイ君よりははるかに位置が上だけど。立場的には長に近い位置
     にいたし。)
レイ   (脱力した風に)あ、そうなんだ。と言う事は、ガーウェンさんのご家族は、この街にはいらっし
     ゃらないと。
ファーラス(GM) 聞いた話によると、故郷はトリースのほうで、奥さんも娘さんも向こう側にいらっしゃ
     るそうです。
レイ   なるほどな。
アル   え?今いる場所どこ??
GM   ソイル選王国の王都カーデルベルクの手前の街。
アル   まだソイルにいるんだ。今までの話からすると、てっきりトリースの近くまで来てるのかと思った。
バッシュ まぁ、とりあえず、出身の国が判っただけでも上等じゃないか。
レイ   他に聞くことあるかな?
バッシュ 彼がどんな使命を受けていたのかと言うのは?
レイ   なるほど。ガーウェン司祭が命じられていた使命とはどのようなものだったんでしょうか?
ファーラス(GM) このような事は口外するような事ではないと思うのですが……。
バッシュ あ、俺は席を外した方が……って聞いてみよう。
ファーラス そうですね。済みませんが、席を外して頂けますか?
バッシュ では表で待たせて頂きます。

(ここで、ガーウェン司祭が違法エリクサの流れを追っていた事をレイに教えます。)

レイ   これは別件となるんですが、私どもの本来の任務はロン=ミディラーという女の追跡なんです。と
     言って見た目とか容姿とかを説明する。
ファーラス(GM) そのような人物がこの街に来たという記録はあるかも知れませんが、今は何せ人手が足
     りませんので。
レイ   それじゃ、悪魔が絡んだ事件とかが、最近起こってませんか?
ファーラス(GM) 悪魔の絡んだ事件こそ起こっていませんが、今子供の誘拐事件が多発しておりまして。
     それで今、うちの神殿はてんやわんやなんですよ。
レイ   子供の誘拐?それはちょこっと細かく聞いておこう。
サブマス ほらほら、いらん事に首を突っ込み始めた。
レイ   手掛かり!!(になるかも知れないと主張している。)
ファーラス(GM) (悔しそうに)私どもも未だにはっきりとした手掛かりを掴んでいるわけではないので
     す。何か手掛かりになるようなことがあれば、こちらが情報提供をお願いしたいくらいで。
バッシュ さらわれた子供達に関する共通点は?年頃、男女、育ちとか。
GM   年はだいたい9〜10歳くらい。男女の区別、育ちなんかは関係無し。
レイ   それは金銭目的とかじゃなく?
GM   今の所、犯行声明や、身代金要求も来ていない。神隠しみたいに消えちまうって噂になっている。
レイ   誰も戻ってきてないの?
GM   今の所、誰もね。
バッシュ 行方不明か。(閃いたかのように)信仰は?!
GM   も、関係無いらしい。
バッシュ うーん。
GM   と言うかな、9〜10歳って言えば、みんなペローマ神殿でお勉強してる頃だ。
バッシュ そっか。
レイ   そちらが調べている限り、共通点は年齢だけですか?
GM   それも結構ばらつきがあるからな。へたすりゃ、もっと低い年齢の時もあるし。まぁ、大体上限は
     11〜12歳ぐらいらしいけど。
バッシュ この街以外での報告例は?あんまりネットワークとかないのかな?
サブマス 街の中ならともかく、余所の街までのそう言ったつながりは弱いものと考えられる。
バッシュ そうか、そうだよな。

GM   ガヤン神殿で話し込んで、君らはだいたい2時間ぐらいの時間を費やした。
バッシュ 2時間も待たしちゃったのか。悪いことしちゃったな。
レイ   (あっさりと)悪いと思ってないし。
GM   受付のおねーさんと一緒になって盛り上がってるけど。
レイ   でしょうね。
GM   さて、アルのほうに話を戻す。アルはリャノ神殿に行ったんだけど、『うーん、今いいのが無いん
     で、奥の倉庫に行って探して来ますんで、少々お待ち頂けますか?』って2時間ぐらい待たされる。
     ドンちゃんはと言えば、向こうで『ちょっと珍しいものがあるんだが、これどうだい?』っていろ
     いろ出してこられた。(これらのアイテムはあらかじめ渡してあるリストに書かれている。)
ドン   高い?
GM   いや、試作品だから使ってみて感想を聞かせてくれればいいってさ。
ドン   いいの?
GM   たんなる発明家肌の人だから。だれかに使ってもらいたいだけ。
サブマス 暴発率30%??
バッシュ じゃ、だれだれ作ってのを宣伝してまわらないとダメだな。
GM   ちなみに作者の名前はリーベンと言う。さて、各自いろいろあってとりあえず2時間ぐらい経って
     いる。
アル   じゃあ、7時半から8時半ってとこか。
ヴォル  (唐突に)俺動かさせてもらおうかな。タマット神殿に行きます。
GM   表だな。
ヴォル  うん、お仕事しなきゃいけないからな。じゃあ、ちょっと腕前でも見せ付けてやるかな。まぁ、そ
     んな訳で別段裏(タマット)に用事があるわけでもなく、表の方でちょっと使ってくれねぇかと。
GM   じゃあ、ちょっといかついおっちゃんが『よぉ、なんだい兄ちゃん。』と言って出迎えてくれる。
ヴォル  表だな。この現場はカジノと考えていいのか?
GM   いや、カジノは別にある。
ヴォル  ふーん。じゃあ、ここで裏とのつなぎを取っておこう。えーと、タマットのなんらかのサインを示
     して聞く。まぁ、ご挨拶と言うのは必要だろう。
GM   じゃあ、裏タマットにご案内。片目に眼帯をあてたおやじが出迎えてくれる。『何か用かね?』
ヴォル  別段用って訳でもないんだがな。
GM   見ねぇ顔だな。
ヴォル  ああ、バドッカから来た。
GM   そうかい。旅は楽しかっただろう。
ヴォル  まあ、飽きはしなかったかな。
GM   そうかい。
ヴォル  別段用って訳でもないんだけど、とりあえず他人のシマに入ったからには挨拶ぐらいはな。
GM   なかなか殊勝な心がけだな……ま、覚えておいてやるよ。
ヴォル  あと、ここでカジノってどこだ?
GM   だいたい場所を教えてくれる。『龍の爪』という名前だ。
ヴォル  わかった。じゃ、そちらに向かわせてもらうかね。……やとって(笑)。
カジノのマスター(GM) おおっ!今ちょうどディーラーが足りなかったんだ!今すぐにでも入ってくれ。
     これが服だ。
ヴォル  了解。ん、わかった。
GM   という訳で、今の時点で皆さん、宿屋を出てから2時間経っています。
レイ   もう、聞くことはないかな。
GM   そしたらさっきの神官さんが、『今は人手が足りないんで残念ながら協力は出来ないんだが、もし
     何かあるんだったら、ペローマ神殿に紹介状を書くぐらいはしましょう。』と言ってくれる。
レイ   そうそう、ペローマです、ペローマ。さっそく紹介状をお願いしたいんですが。
バッシュ そういうコネがあるなら。
GM   じゃあ、さらさらさらと書いてくれる。で、この街のガヤン神官と同様の権限を示すような印を用
     意しましょう、と言って簡単なペンダントのようなものを渡してくれる。
バッシュ 2つ?
サブマス (タマットの)あんたにガヤン神官としての権限が与えられてどうする?!
バッシュ 協力者って事で。
GM   いや、それは……。あくまでガヤン神官どうしって事で。彼(レイ)が持っていればいいんだから。
     と言う事で捜査権と紹介状を頂きました。
レイ   それじゃ、私達に出来ることがあれば……。ギブアンドテイクってことだよな。それじゃ、失礼し
     ました。
GM   そう言って出てくるとフィオとミーナが受付のおねーさんとものすごく盛り上がっています。
バッシュ どうやら待たせた言い訳は必要なさそうだぜとか言ってる。
GM   てな事なんだが、ミーナ。
ミーナ  って言われても。いきなりどう言う話題で盛り上がってるのか掴みづらいし。
GM   どこどこの町のこの店がおいしかったとかさ。きれいな服があったとか。
ミーナ  じゃあ、ここはグルメらしく、ソイルのなんたらって町のエールがたまんなかったねとかって言い
     始める。
フィオ  それを聞いて顔をしかめる。ミーナったらものすごく飲むんだもん。
ミーナ  まぁ、お子ちゃまにはわかんないわよねぇ〜〜〜、べろべろべろ!!これがやりたかった(嬉)!!
レイ   この2人だったら何時間待たせても大丈夫だな。
バッシュ 確か宿屋は知ってるはずだったが?と聞くぞ。
GM   と言ったところでレイ君に気づくんだろうな。
フィオ  あ!終わったの?遅かったね。
レイ   えーと、悪いんだけど、今は何時?(周りに聞く。)8時か。
バッシュ あまり手元に置いておきたくないからな。
レイ   じゃあ、今日渡しておいて、明日結果を聞きに行くってことでいいかな?と言うことで俺達2人は
     これからペローマ神殿に行くんだ。遅くなるかもしれないから、2人は先に宿屋に戻っといてくれ
     ないかな、まる。
ミーナ  え〜〜??こんなに遅くなってるのに女の子2人で歩けって言うの??
レイ   しょうがないな。じゃあ、とりあえず、宿屋まで2人を送っていこう。
ミーナ  勝った!
レイ   負けた。
アル   鼻っから負ける運命にあるんじゃないか?
フィオ  (何も言わずうるうるしつつ、じっとレイ君の方を見てる。)

(結局、送っていくことになりましたとさ。)

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