これまでのあらすじ †
〜第一話〜 †
神崎市内でオーヴァードが連続して襲われる事件が発生していた。
それは、3つ目のシンドロームを持つ"トライアッド"と呼ばれる存在。
UGNに所属する綾という少女を燻し出す為のものだった。
襲撃の中で自分の中にあった、3つ目のシンドロームに目覚める綾。
だが、敵を深追いしすぎた綾の友人和美が、
FHのセルリーダー・柏原雄介の手によって殺害されてしまう。
綾は事件の渦中、出会ったオーヴァード達の手を借り、
柏原雄介の撃退に成功するも事件はそれだけでは終わらなかった。
綾の護衛を担う鉄壁の防御能力を誇るUGNエージェンド・大和。
洗脳された相棒を助けるために策略を巡らすFHの少年・壮登。
綾の身柄を狙いヘリの運用まで使いこなすFHエージェント・猛。
実験体として生まれ半身を失ったイリーガルのオーヴァード・有栖。
解決を担ったこの5人を中心とし……事件は、より深い闇の中へと落ちていく。
〜第二話〜 †
少し時が過ぎて、街中で迷子に出会った綾は、
迷子を送った先の孤児院でフラッシュバックを起こす。
自身が、過去になにかの実験の対象だった。その事実を思い出し当惑する綾。
そして有栖は実験の被験者リストである「加納レポート」を見つけ出す。
孤児院の院長こそが「加納レポート」をまとめた加納博士その人であり、
その彼が事件に巻き込まれていた事を知った綾達は、彼の救出に向かう。
情報戦、オーヴァード戦。
共に過酷な戦いなんとか敵を撃退したが「加納レポート」は奪われてしまう。
加納博士は敵により死の淵に瀕していたが、
それをよしとしなかった壮登は、彼を強引に救出する。
それから1ヶ月ほど過ぎたある日、綾のクラスに転校生がやってきた。
それは綾が忘れたくても忘れられないもの――
和美と同じを面影持った少女、秋月香澄だった。
〜第三話〜 †
うりふたつの香澄の姿やしぐさに動揺を隠せない綾。
同じ頃、大和は加納博士から、衝撃の告白を受ける。
綾と同じく大和自身も披検体の一人である、それが彼の失われた過去だというのだ。
そしてカーリーズセル……壮登の相棒・望を狂わせ、秘められた綾の力を追い
今まで暗躍を続けていたFHのセルが、ついにその姿を現し猛との接触を果たす。
狂犬のような男、入間は、神崎市民の命を人質に綾を引き渡せとUGNを脅迫した。
だが、敵も一枚岩ではない。
大和、壮登と猛、有栖の協力により
カーリーズセル内のいざこざをの隙を突き、綾達は入間を撃退する事に成功する。
だが、その場に大和と瓜二つの人物、ニシクジョウヤマトが現れる。
彼は大和に「お前は偽者だ」と告げて、その場を後にした。
この事は大和を激しく動揺させる。
だが、彼が現れた事で綾は迷いを振り切り――
敵の駒と知りながらも、香澄を友達として迎え入れる事を決めたのだった。